Q 歯磨き粉は何歳から使えますか?
ふつうの歯磨剤は、みがき終えたらはきだして水で洗い流すのが基本です。したがって自分で洗面台に立って飲み込まずに吐き出せる時期、つまり4~5歳くらいが目安かと思います。ただし歯磨剤なしでも歯垢は落とせますし、大量に使うとかえって口の中が泡だらけになってきちんとみがけません。絶対に使わなければならないというものではありません。
Q むし歯ができたので歯医者につれていったらこわがって治療ができませんでした。嫌がらなくなるまで放っておいてもいいものでしょうか?
むし歯の進行状況を正確に診断して対応を決めます。乳歯ではC2、つまりむし歯が象牙質まで進んでいると、短期間で歯髄(神経)まで到達してしまい、のちのちお子様の治療の負担が大きくなります。もし神経が感染して根に膿がたまり始めたら、抜かずに残す治療がとても難しくなります。ぜひ小児歯科専門医にご相談ください。小児専門なら恐がりのお子さんでも上手に対処してもらえますし、もしひどく嫌がっても安全で確実な治療を受けることができます。もちろん正確に診断した結果、治療を急ぐ必要がなければ進行抑制剤を用いて経過観察とすることも可能です。
Q 4歳で受け口(かみ合わせが反対)です。マウスピースで簡単に治せるときいたのですが本当ですか?
前歯のかみ合わせが上下逆になっている状態を反対咬合といいます。3、4歳を過ぎて自然に治らない場合、永久歯も反対咬合になりやすいので、私は早めの治療開始をおすすめしています。
反対咬合の原因は、①骨格のずれ(上あごより下あごの骨が大きい)②口の周りの筋肉のアンバランス(上くちびるが上の前歯を内側に押す、舌が下の前歯を強く押す癖など)です。幼児期の反対咬合の治療で用いられる「ムーシールド」という特殊なマウスピースは、主に②の筋力のアンバランスを早期に改善することを目的としています。
夜寝ている間だけ1年間装着するという簡便な方法で、約9割のお子さんに改善がみられることから、近年広く知られるようになりました。
しかし①の骨格のずれが強いときは良い効果を得られない、扁桃腺の大きいお子さんはうまく使えないなどの問題があります。また反対咬合が治っても永久歯が生え変わる時に歯並びが悪くなったり、思春期に下あごが著しく成長し反対咬合が再発することもあります。
最初は小児歯科や矯正歯科専門の歯科医院での相談をおすすめします。そして治療前には精密な検査を受けてから開始されるのが良いでしょう。反対咬合や受け口の治療は簡単に治る場合もありますが、一般的には長期戦になると考えてください。
したがって長期間見守ることが必要です。幼児期に治療をしておけば全員がその後の矯正治療をしなくてすむ、というものではないことを御理解ください。
Q 指しゃぶりをします。どうすればよいでしょうか?
3歳頃までは特にやめさせる必要はありません。お友達との外遊びや手遊びを増やしたり、お子さまの手を握ってスキンシップを図るなどしながら様子を見てください。4~5歳をすぎても頻繁な指しゃぶりが続くときは小児歯科医や小児科医にご相談ください。